
FIRE後に、もう働くつもりはありませんでした。
でも完全無職の時間をたっぷり楽しんだあと、週3日だけ市役所で保健師として働いてみたら、これが思った以上に楽しかったんです。
働く日数も時間も自分で選べる。給与として確実な収入があり、社会とのつながりもできる。FIRE後の「少し働く」は、わたしにはちょうどいい自由の形でした。
この記事では、FIRE後の働き方を比べながら、週3日の行政系バイトを約1年半楽しんだ体験と、社会保険・給与所得控除など制度面のメリットをまとめます。
📌 この記事でわかること
- FIRE後に「少し働く」ことで得られる具体的なメリット
- 週3日バイトで社会保険に入る方法とマイクロ法人との比較
- 看護師・保健師ならではの強みと職場の選び方
- わたしが市役所保健師バイトを選んだ理由と実際の体験談
- 完全無職期間を経て気づいたこと・今後の働き方
FIRE後に「少し働く」ことのメリット|完全リタイアにこだわらなくていい理由
「FIREしたら働いてはいけない」というルールはありません。働くかどうかは、完全に自分次第です。
ただ、FIREしたばかりの頃は「せっかく辞めたのにまた働くの?」と葛藤する人も多いはず。わたし自身、最初はそう思っていました。
でも実際に約970連休を満喫したあと、あらためて仕事に触れてみると、「完全に働かない」より「少しだけ働く」方が、お金も精神的な充実感もどちらも得られることに気づいたんです。
FIRE後に少し働くメリット一覧
「なぜFIRE後にあえて働くのか」──その答えは、実はひとつではありません。
- 生活リズムが整う:完全無職だと昼夜逆転や無気力になりやすい。週数日の予定があるだけで日常にメリハリが生まれる
- 社会とのつながりが保てる:孤立感・停滞感を防ぎ、精神的な充実感につながる
- 資産の取り崩しペースが落ちる:わたしの場合は月12〜17万円ほどの給与があり、生活費の一部をまかなえた
- 社会保険(健康保険+厚生年金)に入れる:国民健康保険より保険料を抑えられるケースがある
- 給与所得控除が使える:フリーランスの事業所得とは異なり、給与所得控除を受けられる
- スキル・資格が維持できる:看護師・保健師は働き続けることで現場感覚が落ちない
これらのメリットを最大限に活かせるのが、週3日程度の「ちょうどいい働き方」です。フルタイムほど疲れず、完全無職ほど孤立しない。そのちょうど中間に、最適解があると感じています。
FIREの種類と「週3日労働」の位置づけ
FIREにはいくつかの形があります。整理しておきましょう。
- フルFIRE:完全に労働収入ゼロで、資産だけで生活する
- サイドFIRE(バリスタFIRE):少額の労働収入と資産収入を組み合わせる
- コーストFIRE:老後分の資産はすでに確保済みで、生活費だけ働いて稼ぐ
週3日だけ働くスタイルは、サイドFIRE・コーストFIREに近い考え方です。「労働が嫌だから完全に辞める」ではなく、「自分のペースで、楽しく続けられる分だけ働く」という発想です。
FIRE後の働き方を比べてみる
FIRE後は「これが正解」というものはないと思います。収入のことだけでなく、自由時間や人とのつながり、手続きの面倒さまで考えると、合う形は人それぞれです。
| 選択肢 | 向いている人 | 特徴 |
|---|---|---|
| フリーランス | 仕事量や内容を自分で決めたい人 | 自由度は高い一方、仕事探し・経理・社会保険を自分で整える必要があります。 |
| 単発・週2日のバイト | まずは軽く社会とつながりたい人 | 負担を小さく試せますが、雇用条件によっては社会保険の対象になりません。 |
| 週3日の雇用 | 自由時間と安定感の両方がほしい人 | 勤務条件が合えば、給与所得・福利厚生・社会保険を得られる可能性があります。 |
| 完全無職 | 休息や趣味に集中したい人 | 時間はもっとも自由。必要になれば、あとから働き方を選び直せます。 |

わたしもいろいろ考えましたが、結果的には週3日の行政系バイトがいちばんしっくりきました。働く時間は絞りつつ、雇われる良さも受け取れる。そのバランスが自分にはちょうどよかったです。
週3日バイトは「マイクロ法人代わり」になる|社保最適化の仕組み
FIREした人がよく使う節税戦略に「マイクロ法人」があります。自分で小さな法人を設立して役員報酬を出し、社会保険に加入することで保険料を最適化する方法です。
でも実は、週3日程度のアルバイトでも社会保険に加入できるケースがあります。マイクロ法人のような法人維持コストや手続きの手間なしに、同じ効果を得られる可能性があるんです。

社保に入れるかは、応募前に確認しておこう
パート・アルバイトでも、勤務先や契約条件によっては社会保険(健康保険・厚生年金)の対象になります。制度は変わることもあるので、応募先の担当者か日本年金機構の案内で、最新の扱いを見ておくのが安心です。
わたしは週3日・週21時間の契約で社保に入れました。法人を作って維持する手間をかけずに済んだので、結果的にマイクロ法人はいらなくなりました。
マイクロ法人との比較
| マイクロ法人 | 週3日バイト | |
|---|---|---|
| 社保加入 | ◎ できる | ◎ できる |
| 設立・維持コスト | △ 数万円〜/年 | ◎ 不要 |
| 手続きの手間 | △ 多い | ◎ ほぼなし |
| 労働収入 | △ 少額が多い | ◎ それなりにある |
| 給与の特徴 | △ 役員報酬の設計が必要 | ◎ 働いた分が給与として入る |
マイクロ法人はより高度な節税効果が期待できますが、法人維持の手間やコストが気になる方には、週3日バイトの方がシンプルでおすすめです。
週3日バイトの給与収入には、安定感と給与所得控除がある
フリーランスは、仕事量や売上が月ごとに変わることもあります。その点、雇用で働く週3日バイトは、契約した時間を働けば給与として受け取れるので、収入の見通しを立てやすいのが安心でした。
さらに、給与所得には給与所得控除があります。わたしは不動産賃貸業もしているため、給与という収入の柱が一つ増えたこと自体が、家計の安定にもつながりました。
もちろん、不動産や副業は、税金を払ってでも利益が出るのが本来いちばん良いことです。そのうえで、修繕費などで一時的に赤字が出た年は、不動産所得などの損失を給与所得と損益通算できる場合があります。
※ 損益通算の可否は所得の種類や状況によって異なります。詳しくは税理士へご相談ください。
看護師・保健師だからこそ週3日バイトが最強になる理由
週3日バイト戦略は誰でも使えますが、看護師・保健師には特有のアドバンテージがあります。
資格職だからブランクがあっても即復帰できる
わたしはFIRE後に970日以上無職だった状態から、保健師として市役所にあっさり採用されました。
看護師・保健師は国家資格なので、ブランクが数年あっても資格は失効しません。需要も高く、再就職の難易度が低いのが最大の強みです。
免許さえ持っていれば、「辞める→休む→また働く」のサイクルを何度でも繰り返せます。
週3日でも、生活費の一部になる
医療職は、週3日でも生活費の一部をまかなえる程度の収入になりやすいのが助かりました。
わたしの場合、市役所の保健師として働いて、月12万〜17万円ほどでした。もちろん自治体や業務内容、勤務時間によって変わりますが、無理をせず働くには十分ありがたい金額でした。
雇用なら、決まった勤務時間を働いた分が給与として入るため、フリーランスより収入の見通しを立てやすいのも良かったです。生活費の一部をカバーしながら資産を温存できるので、取り崩しペースを落としたい人にとっては有効な選択肢だと思います。
職場の選択肢が広い
看護師・保健師の求人は多岐にわたります。
- 病院・クリニック(外来・健診)
- 市区町村の保健センター・市役所
- 企業の産業看護師
- 保育園・幼稚園・学校
- 健診センター
体力的にきつい夜勤や急性期を避けて、自分のライフスタイルに合った職場を選べるのが医療職の特権です。
わたしの場合:週3日の市役所保健師バイトがいちばん合った
ここからはわたしの体験談です。保健師として市役所で週3日・週21時間働く形を、約1年半ほど楽しみました。

完全無職を楽しんだあと、「少しだけ働く」へ
FIRE後は、まず完全無職の時間をたっぷり満喫しました。そのうえで「また働くなら、生活が仕事中心にならず、せっかくなら専門性も使える場所がいいな」と思い、行政の保健師業務に応募しました。
保健師として入ったからか、専門職として一目置いてもらえている感じもありました。わたしも「せっかくなら専門スキルで役に立ちたい」と頑張りました笑。知らなかった行政の世界を見られたこと自体、なかなか楽しかったです。
週3日・週21時間で社保に入れた
週21時間の契約だったので、わたしは社会保険に入れました。マイクロ法人を作らずに済んだし、フリーランスと違って給与所得控除も使えるので、これは素直にうれしかったです。
ただ、社保の対象になるかどうかは、勤務先の規模・契約内容・賃金などで変わります。応募前に「週の所定労働時間」「雇用見込み」「社会保険の扱い」は確認しておくのがおすすめです。
会計年度任用職員の待遇、わたしにはかなり良かった
わたしが働いた職場では、有給休暇に加えて、少額ながら賞与と退職手当もありました。週3日なので金額は多くないのですが、「パートでもここまであるんだ」とちょっと感動しました。
祝日は休みで、年末年始や夏の休みもあります。週3日勤務に祝日が重なると、体感としては「今週、週2日くらいじゃない?」という軽さでした。会計年度任用職員のパートは、わたしにはかなりホワイトでした。
ただ、同じ庁内でも正規職員さんのなかには残業が多くて大変そうな方もいました。職場や部署に恵まれた部分は大きいと思うので、「行政なら絶対に楽」とは言いません。
名刺・食堂・研修。雇われるからこその楽しさもあった
市役所職員の名刺を持てるのは、なんだか楽しかったです。福利厚生で宿が安くなったり、職員食堂を使えたり、勤務時間中に研修へ参加できたり。フリーランスでは味わいにくい世界でした。
収入や制度面だけでなく、新しい人とのつながりができたのも良かったです。専門職として地域に少し関われたことも、わたしには楽しい経験でした。
約1年半でいったん終了。それもFIRE後っぽい選び方
わたしは、ときどき2か月くらい何もしないで休みたくなるタイプです。市役所の仕事は楽しかったのですが、約1年半でいったん終了しました。
つながりもできたし、行政の世界も知れたし、十分に楽しかったです。「ずっと続けなきゃ」と思わず、休みたくなったら区切りをつけられるのもFIRE後のよさかなと思います。看護師・保健師で、無理のない形で社会とつながりたい人には、行政系の求人はおすすめの選択肢です。
週3日バイトを始める前に確認しておきたいこと
メリットだけでなく、注意点もお伝えします。
勤務日数・時間の交渉はあらかじめしっかりと
求人票に「週3日OK」と書いてあっても、勤務日数や時間の希望は採用前に具体的に確認しましょう。
採用面接の段階で「週3日以上は対応できない」と明確に伝えることが大切です。資格職なら強気で交渉できますし、条件が合わなければ別の求人を探せばいいだけです。
社保加入後の扶養への影響に注意
配偶者の扶養に入っている方は、社保加入によって扶養から外れる可能性があります。世帯全体での社保料・税負担のバランスを確認しておきましょう。
FIRE後に休む期間も、自分で決めていい
完全無職の時間をどれくらい取るかにも、正解はありません。私は働いたあとに2か月ほど何もしない休みを取りたくなることがあります。働く期間と休む期間を自分で決められることも、FIRE後の大きな魅力です。
看護師・保健師が週3日バイトを探すおすすめの方法
週3日勤務の求人を探す際は、看護師専門の転職サイトが最も効率的です。
「週3日」「パート」「ブランクOK」といった条件で絞り込めるため、一般の求人サイトよりも探しやすいです。複数のサービスに登録して幅広く情報収集することをおすすめします。
特に保健師求人は数が限られているため、エージェントに希望条件を細かく伝えておくと見つかりやすくなります。
▼ 看護師の転職・求人選びの詳しいコツはこちら
看護師転職で年収100万円アップ|失敗しない円満退職・職場選びの実体験まとめ
実は、リタイア後はもう医療にこだわらなくてもいい
ここまで医療職での週3日バイトをおすすめしてきましたが、正直に言うと──リタイア後は医療にこだわる必要はまったくないと思っています。
資産収入だけで生活が成り立つなら、そもそも「稼ぐ」ために働かなくていい。だったら、純粋に楽しいと思える仕事をすればいいんです。
社保最適化や節税は「賢く働くための手段」にすぎません。最終的には、ただ楽しく生きるだけ。それがわたしの目指すリタイア後の働き方です。
よくある質問
Q. FIREしてから働くと、FIREの意味がないのでは?
A. FIREの本質は「働かされる状態から抜け出す」ことで、「絶対に働かない」ことではありません。自分の意志で・好きな条件で・楽しく働くなら、それはFIREの精神と矛盾しません。
Q. 市役所の保健師バイトはどうやって見つければいい?
A. 自治体の公式ウェブサイト(採用情報ページ)か、ハローワーク、看護師転職サイトで「保健師 非常勤 市区町村」と検索すると見つかります。採用時期は自治体によって異なるので、定期的にチェックするのがコツです。
Q. 看護師でおすすめのバイトはほかにもある?
A. 週3日程度なら、医療職はどこでも楽しめると思います。まずは単発バイトから試してみるのがおすすめです。
- 健診センター(土日のみ可、時給高め)
- クリニック外来(残業少・定時帰り)
- デイサービス・訪問看護(ゆったりペース)
- 学校・保育園(長期休暇あり)
- 企業の産業看護師(残業ほぼなし)
短期バイトから始めれば、リスクなく職場の雰囲気や働き方を確かめられます。合わなければ別のところを試せばいいだけです。
まとめ:FIRE後の働き方、週3日バイトは最高のバランス
この記事のポイントをまとめます。
- FIREしても働くかどうかは完全に自由。好きな条件で働いてもいいし、全く働かなくてもいい
- FIRE後に少し働くことで生活リズム・社会とのつながり・給与所得控除・社保など複数のメリットがある
- 週3日バイトは社会保険に入れる最小限の働き方で、マイクロ法人代わりになる
- 週3日の雇用は、働いた分が給与として入る安定感と、給与所得控除のメリットがある
- 看護師・保健師は資格職なのでブランクがあっても再就職しやすく、時給も高い
- 市役所の保健師バイトは、わたしの場合有給・ボーナス・祝日休みなどの待遇が良く、働きやすかった
- 働く期間も休む期間も自分に合う長さで決めていい
「完全無職もいいけど、少しだけ働くのも悪くないかも」と思う方には、週3日バイトはなかなかバランスのいい選択肢だと思います。
看護師・保健師の資格がある方なら、試せる職場は意外とたくさんあります。気になる人は、まず求人を見るところから始めてみてください。
▼ FIRE後の資産の取り崩し方について知りたい方はこちら
4%ルール取り崩し体験談|全世界株4000万円で看護師FIREした実際のリアル
▼ 保健師資格の取り方・メリットはこちら
保健師へのキャリアチェンジ体験談|夜勤なし・FIRE加速・求人の幅が広がる最強の資格












